世界1タフなピックアップがEVに 最新 トヨタ・ハイラックス・エレクトリック 2モーターで195ps

公開 : 2025.11.11 18:05

地球で1番頑丈なピックアップと呼ばれる、ハイラックスがEVに 新世代として一新のボディ 2モーターで195ps 最高速まで鈍らない加速の勢い 自動的に車両が制御されるMTS UK編集部が試乗

地球上で最も頑丈なピックアップがEVに

仕事の相棒にもなるピックアップトラックの電動化は、簡単ではない。だが、トヨタはクルマのエネルギー源の多様化へ、積極的に向き合っている。新世代のハイラックスに、バッテリーEV版が投入された。

フォードは、ひと足先に電動のF-150ライトニングを販売しているが、ハイラックス級の「小型」モデルは、シャシーの大きさが限られ、搭載できる駆動用バッテリーに制限がある。車重が増えると、最大積載量にも影響してくる。

トヨタ・ハイラックス・エレクトリック(欧州仕様)
トヨタ・ハイラックス・エレクトリック(欧州仕様)

またハイラックスには、地球上で最も頑丈なピックアップだという定評がある。この名を受け継ぐ以上、EVだとしても、いい訳は許されない。信頼性と耐久性は、開発時の最優先事項になったという。

新世代でも、強固なフレームにボディが載る、セパレートフレーム構造は継承。リアサスペンションは、太いリーフスプリングが支える。全長は5320mm、全幅が1860mm、全高は1800mmで、ボディサイズもほぼ変わりない。もちろん、四輪駆動だ。

新世代として一新のボディ 2モーターで195ps

スタイリングは、新世代として一新。高いボンネットにスリムなヘッドライトが伸び、エアインテークは控えめに開き、フロントマスクはEVらしくスムーズ。同時に、働き馬のようなタフさも漂わせる。

ちなみに、電圧48Vのマイルド・ハイブリッド・ディーゼル版も同時に発売されるが、見た目はほぼ同じ。2028年までに、水素燃料電池のFCV仕様も投入予定とのこと。

トヨタ・ハイラックス・エレクトリック(欧州仕様)
トヨタ・ハイラックス・エレクトリック(欧州仕様)

2基積まれる駆動用モーターの最高出力は195psで、最大トルクは48.1kg-m。駆動用バッテリーは59.2kWhあり、シャシー内部に厳重に保護されて収まる。アンダーガードのように、衝撃を逃がす構造も備える。急速充電は、最大150kWに対応する。

航続距離は、241kmと長くはない。トレーラーの牽引重量は1.6tまでで、最大積載量は715kgまで。ディーゼルエンジン版を選ぼう、という考えに至る理由にはなるだろう。

最高速まで加速の勢いは鈍らない

インテリアは、新しいトヨタ・ランドクルーザーを彷彿とさせるデザイン。シンプルで、耐久性重視の素材選択がされている。エアコンやシートヒーター、駆動系の機能選択など、主要な操作は実際に押せるハードスイッチできる。

シフトセレクターのデザインは、レクサスのようにスマート。インフォテインメント・システムは、短時間触った限り、特に気になる部分はなかった。

トヨタ・ハイラックス・エレクトリック(欧州仕様)
トヨタ・ハイラックス・エレクトリック(欧州仕様)

オンロードでの能力は、ピックアップとしては優秀。0-100km/h加速時間はまだ不明だが、10秒を切るのではないだろうか。かなり速く、140km/hの最高速度まで、加速の勢いは鈍らない印象だった。

乗り心地は、現行モデルを遥かに凌駕。ステアリングホイールは軽く回せるが、レシオはスロー。低速域では、想像より多めに腕を動かすことになる。エコ・モード時はパワーが抑えられ、スポーツ・モード時はステアリングが僅かに重くなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョージ・バロウ

    George Barrow

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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