絶妙の足まわり!プジョー2008GTハイブリッドは今が熟れ時【日本版編集長コラム#70】

公開 : 2026.02.22 12:05

このユニットの完成形といえる熟成度

パワーユニットのスペックは136ps/230Nmで、車重が1330kgということもあり、終始、軽快かつパワフルに走ってくれる印象だ。前回も書いたように、ダウンサイジングターボらしく回転が落ち込んだ時に一瞬だけパワーが足りなくなるが、気になるのはそれくらい。

発進から約30km/hまではモーターのみの駆動が可能で、加速、高負荷時はモーターがエンジンをアシスト。高速はエンジンのみで、中速は状況に応じて切り替えとなるため、場面によってモーターがしっかり補っているのが実感できた。街中では回生ブレーキの効き具合が、あくまで好みの話だが、強すぎず弱すぎず絶妙に感じた。

パワーユニットのスペックは136ps/230Nm。車重が1330kgと現代としては軽め。
パワーユニットのスペックは136ps/230Nm。車重が1330kgと現代としては軽め。    平井大介

ちなみにハイブリッド化に伴い、ベースのエンジンは約40%の部品を新設計しており、このユニットの完成形とさえいえる熟成度だ。

これでいいんだよ! さすがは猫足!

さて、この2008も3008と同様に足まわりが絶品。素直によく曲がり、とにかくよく粘る。ストロークはありつつ、路面にしっかり吸い付くかのよう。その時の心の中を言語化するとこんな感じだ。

「これでいいんだよ! 硬すぎず柔らすぎず絶妙じゃないか! さすがは猫足! 熟したね!!」

価格は419万円と、為替レートなどを考えればかなり頑張った数字だ。
価格は419万円と、為替レートなどを考えればかなり頑張った数字だ。    平井大介

また、高速道路でうねりを乗り越えたあとの足まわりの戻り方が素晴らしかった。変な揺り戻しがなく、気持ちよく収まるのだ。自宅がある静岡県東部へ帰宅する際に必ずテストする路面があり、よくできている! と感心してしまった。

ちなみにタイヤは215/60R17のグッドイヤー・エフィシェントグリップ2が装着されていて、これも決して悪くはないが、ミシュランあたりを組み合わせてみたいとも思った。

これで価格は419万円と、為替レートなどを考えればかなり頑張った数字といえる『プジョー2008ハイブリッドGT』。まさに熟れ時といった印象で、そう、個人的にかなり気に入ってしまった。

そうなると若干スペックは低いものの、1230kgと100kg軽量(!)で同系パワーユニットを搭載するプジョー208がもしやベストバイなのではと、広報車が並ぶステランティス・ジャパンの駐車場で思った次第。

ということで、この話はさらに次回へ続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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