ゴルディーニ、ウィリアムズにアルピーヌ! ルノーが誇る高性能モデル 25選(前編) 情熱をかきたてるフランスの名門

公開 : 2026.02.21 11:45

ルノーは1898年の設立以来、走りに情熱を見出し、常に速さを追い求めてきました。親しみやすい量販車を世に送り出しながら、数多くの高性能車も手掛けています。本特集では象徴的なモデルを25台紹介します。

象徴的で忘れがたいハイパフォーマンスカー

1898年、ルイ・ルノー氏は自らの名を冠した自動車会社を設立した。それ以来、ルノーはダイヤモンドのロゴを掲げ、常に速さを追い求めてきた。

今日では小型ハッチバックやクロスオーバーが主力となっているが、歴史を振り返ると、素晴らしいハイパフォーマンスモデルを数多く生み出してきた輝かしい実績がある。

ルノーが生み出した象徴的な高性能モデルを25台紹介したい。
ルノーが生み出した象徴的な高性能モデルを25台紹介したい。

最近でも、5ターボ3EやアルピーヌA110ウルティムなどを相次いで発表していることから、ルノーは走りへの情熱を忘れていないようだ。そこで、本特集ではこれまでにルノーが生み出した最高のハイパフォーマンスモデルを25台紹介したい。

1:ルノー・タイプK(1902年)

創業初期、ルイ・ルノー氏はモータースポーツを主要なマーケティング戦略としていた。しかし、1902年になると、自動車の性能向上に伴い競争は激化しつつあった。

そこで、レーシングカーのタイプKに搭載されていたドディオン・ブートン製エンジンを、新たに自社設計した4気筒エンジン(最高出力24ps)に換装した。改良型タイプKはこの新エンジンを最大限に活用し、名高い1902年パリ・ウィーンレースで圧勝。1300km以上を平均時速39マイル(62.5km/h)で完走した。

1:ルノー・タイプK(1902年)
1:ルノー・タイプK(1902年)

2:ルノー40CV(1926年)

40CVは20世紀初頭にルノーが生産した高級モデルだ。1910年のパリ・モーターショーで発表され、1922年から1928年まで販売された。当時の欧州自動車の過剰なまでの豪華さを示す好例と言える。一部の仕様では9.0Lエンジンを搭載し、車両重量は2500kg超、全長は5mに達した。つまり、高性能車のベースとしては理想的とは言えないということだ。

ところが驚くべきことに、40CVはモータースポーツで成功を収めた。1925年のラリー・モンテカルロでルノーに勝利をもたらしたことで有名であり、大幅に改造された1926年モデル『NM』(写真)は当時の速度記録をいくつも更新した。

2:ルノー40CV(1926年)
2:ルノー40CV(1926年)

3:ルノー・ドーフィン・ゴルディーニ(1961年)

1955年、ルノーはベストセラー車4CVの後継としてドーフィンを発表した。しかし、1956年にラリーで連勝を重ねると、さらに高性能なバージョンの開発に意欲を示した。

エンジニアのアメデ・ゴルディーニ氏との共同開発により、1961年にドーフィン・ゴルディーニが発表された。この “高性能” モデルは、0-100km/h加速に27秒を要するなど、実際の性能はさほど高くなかった。それで歴史的に重要であり、後に伝説となる「ゴルディーニ」の名を初めて冠したモデルとなった。最も人気が高いのは最高出力55psのホモロゲーション・スペシャル『1093』で、生産台数はわずか2140台にとどまる。

3:ルノー・ドーフィン・ゴルディーニ(1961年)
3:ルノー・ドーフィン・ゴルディーニ(1961年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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