閉店を決意した『町の模型屋さん』にて【長尾循の古今東西モデルカーよもやま話:第18回】

公開 : 2026.04.22 12:05

『昔気質の町の模型屋』としての矜持

私がお邪魔したのはイベント前日、4月11日でしたが、その時点ではミニチャンプスやエブロ、トミカなど近年のミニカーから、1960年代のスロットレーシングカーやスーパーカーブームの頃のプラモデル、さらにスピードホイール以前のマッチボックスまで残っていました。

ただし、これらビンテージモノに関しては、当時の定価ではなく、相応のプレミアム価格が付けられています。そして買い物は現金払い。商品の取置きや通販もやっていません。それは「直接お店に足を運んでいただいたお客様に、一期一会の模型との出会いを味わってほしい」という『昔気質の町の模型屋』としての矜持からでしょう。

筆者の買い物、トミーの1/32ポルシェ356のプラモと古いマッチボックス。
筆者の買い物、トミーの1/32ポルシェ356のプラモと古いマッチボックス。    長尾循

そんなクリヤマさんのお話を伺いながら、ついつい私もいくつかの絶版モノを購入してしまいました。それはまさに夢で見た、『どこかの街で模型屋さんを見つけて入ってみると、店内には懐かしいプラモデルやミニカーで溢れていて……』というシチュエーションそのもの。そして、これは夢ではなく現実なのです。

実は今年の秋にも実車のイベント取材で新潟エリアにお邪魔する予定があるので、その際には再びクリヤマモケイさんにも立ち寄ろうと思っています。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    長尾循

    Jun Nagao

    1962年生まれ。企画室ネコ時代を知る最後の世代としてモデル・カーズとカー・マガジンの編集に携わったのち定年退職。子供の頃からの夢「クルマと模型で遊んで暮らす人生」を目指し(既に実践中か?)今なおフリーランスとして仕事に追われる日々。1985年に買ったスーパーセブンにいまだに乗り続けている進歩のない人。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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