先述のとおり、‘コネクト’ トリムでは標準、その他のトリム・レベルではオプションとなるフル・リンク・マルチメディア・システムも飛躍的な進化を遂げている。

アンドロイド・スマートフォンがミラーリンクに対応している点は、スコダ・ファビアやポロと同じであるが、アップル・カー・プレイに対応しているのは今のところイビーザだけだ。

このアップル・カー・プレイは、基本的にはミラーリンクと同じであるものの、iPhoneと連動することによって、テキスト・メッセージや音楽、連絡先、その他のアプリケーションにもスクリーン上からアクセスできるのが特徴だ。

■「買い」か?

新型イビーザは、999ccのターボ・ユニットと優れたインフォテイメント・システム、スマートフォン・ミラーリンクという3つの大きな魅力を持ち合わせている。

ただ、ハンドリングはエンスージァストを喜ばせるレベルに達していないのが残念。また、まわりを見渡せばスコダ・ファビアやヒュンダイi20など、イビーザよりも一回り大きく、バリュー・フォー・マネーに優れたクルマも少なくはない。

今回のモデルの感触がとてもいいだけに、さらに強くなるであろう今後のイビーザが、これからのスーパーミニ・クラスで健闘してくれること祈るばかりだ。

(ウィル・ナイチンゲール)

セアト・イビーザ1.0 TSI 95

価格	£13,245(251万円)
最高速度	192km/h
0-100km/h加速	10.4秒
燃費	24.4km/ℓ
CO2排出量	94g/km
乾燥重量	1095kg
エンジン	直列3気筒999ccターボ
最高出力	95ps/5000rpm
最大トルク	16.3kg-m/1500rpm
ギアボックス	5速マニュアル