ラージサイズミニバン界の先駆車!『日産エルグランド』はライバルに先行され「忸怩たる思い」 新型で巻き返すための強みとは

公開 : 2026.07.21 11:45

ライバルにはない走りの良さ

また、イベントプログラム終了後、マーケティングを担当した柴田亮チーフマーケティングマネージャーに、直接話を伺うこともできた。

ラージサイズミニバンは、そもそもは初代エルグランドがルーツ的存在だった。しかし近年では、エルグランドのモデルイヤーが長かったこともあり、ライバルであるトヨタアルファード/ヴェルファイアにシェアを奪われているのは、日産としても忸怩たる思いがあったという。

エルグランドのマーケティングを担当した柴田亮チーフマーケティングマネージャー。
エルグランドのマーケティングを担当した柴田亮チーフマーケティングマネージャー。    平井大介

実際、新型の登場を待ちきれずにライバルへ移ってしまったユーザーもいる。そこでまずは、今までエルグランドを愛し新型を待ち続けてくれたユーザーに向けて乗り換えを勧めていく。

次のステップとして、新型エルグランドのセリングポイントである走りの良さを求めているユーザーに向けて価値を説明し、少しずつシェアを取り返していくのが狙いだ。

ラージサイズミニバンらしい、後席の乗り心地などもライバルを凌駕しており、このあたりも強調していきながら、運転する人も楽しめ、後席の人も快適という、新型エルグランドならではの良さをアピールしていきたいという。

既に約6000台の予約は期待の表れ

そのためには実際に試乗して、その良さを体感してもらう機会を増やしていく。販売店では各店舗に1台以上の展示車や試乗車を用意したり、ショッピングモールなどでの展示も計画している。

5月末頃から先行受注を開始し、既に約6000台の予約が入ったのには正直驚いたそうだ。初期の受注顧客は実車を見ずにオーダーしている人も結構いるらしく、それだけ期待されていたのを実感したという。現行型エルグランドや別の日産車オーナーが大半だが、新規のユーザーも少なくはないそう。

ライバルであるトヨタ・アルファード/ヴェルファイアに奪われたシェアをどこまで取り戻せるか?
ライバルであるトヨタ・アルファード/ヴェルファイアに奪われたシェアをどこまで取り戻せるか?    平井大介

正式発表となったので、今後はTV CMやデジタル告知、外部展示などが本格的に始まる。まずは、少しでも多くのユーザー予備軍に、新型エルグランドに見て、触れて、乗ってもらうことから、マーケティング戦略は本格的に展開するようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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