新たなスバル・デザインのスタートライン 『ソルテラ』の大幅マイチェンで起きていたこと コの字型ヘッドライトやヘキサゴングリルに縛られない

公開 : 2026.08.22 12:05

新たなスタートラインに立ったスバル・デザイン

これまでの礎をもとに、スバル・デザインは新たなスタートラインに立った。中村さんが続ける。

「クルマが並んだ時に感じる共通性は、水平軸がきちんと保たれているか、きちんと愉しさの表現に繋がっているかどうかです。どこのクルマとも分からない、退屈な感じにはなるべくならないようにしていきます。そして重要なのはやはり、センターに六連星がちゃんとあることです。

ヘッドライトはソルテラのきょうだい車であるアンチャーテッド、トレイルシーカーと共通。
ヘッドライトはソルテラのきょうだい車であるアンチャーテッド、トレイルシーカーと共通。    内田俊一

これまでの『スバルのクルマだ』と思わせてきたところから、『スバルのこのクルマでアウトドアに行きたい』など、何かしらのイメージが伝わるデザインが求められています。

コの字型ヘッドライトやヘキサゴングリルを盛り込めばスバルの顔になる時代が一定期間ありましたが、そういう形で縛ればスバルの顔になるという概念によって、本質的なところからずれてきてしまったんです。

そこで我々の本質にもなるスバル360や飛行機を作ってきた安心、安全思想に立ち返った時に説明が通るデザインを目指さなければいけない。ですから単に守ればいい、あるいは逆に使ってはいけないということではありません」

新たなスバル・デザインの日本国内における第1歩となる、ソルテラとトレイルシーカー。両車のように、水平基調で安心感や安定感を持たせ、愉しさも感じるような表現をしていくのが今後のスバル・デザインだ。これは初めての提案であり、ここから形ではなく考え方としてどう続けて、見せていくのか。期待して見守りたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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