単なるスバル初のBEVから、次世代電動戦略を牽引する存在に!『ソルテラ』が大幅改良【デザイン刷新&電動性能進化】
公開 : 2025.10.15 17:00
スバル初のBEV『ソルテラ』が、大幅改良を受けて生まれ変わりました。長距離走行性能や充電性能の進化に加え、デザインの洗練を重ねたソルテラを、新型フォレスターに乗るスバル・オーナーでもある黒木美珠が解説します。
新型ソルテラ改良モデルの概要と狙い
10月15日、『スバル・ソルテラ』の改良モデルが情報解禁となった。それに先立ち、筆者はプロトタイプモデルを撮影する機会を得たので、今回の改良ポイントを整理して紹介しよう。
スバルは2026年末までに4台のSUV型BEVの投入を予定しており、ソルテラはその基幹を担う存在。車両サイズは全長4690mm、全幅1860mm、全高1650mm、ホイールベース2850mmだ。

外観は、より洗練された印象へと刷新。フロントは六連星エンブレムが点灯するギミックを採用し、リアは『SUBARU』のバラ文字を採用し先進感を際立たせた。
また、フェンダーモールをボディ同色とするオプションを上級グレードに設定。ホワイトとプレシャスメタルといった同色効果の高いボディカラーに限定して展開される。
インテリアも大きく進化した。新たに14インチのセンターインフォメーションディスプレイを採用し、大画面かつ高精細な表示を実現。さらに、レイアウトやメニュー体系を一新することで、より直感的で使いやすい操作性を追求している。マルチカラーアンビエント照明(インパネ、インナードアハンドル)が、室内の質感をより高めている。
ワイヤレス充電器は従来の1ヵ所から前席2ヵ所へ拡張され、運転席と助手席で同時利用が可能となった。さらに前後席にタイプCポートを2口ずつ設け、前席は各15W、後席側は合計60Wの出力を確保。ノートPCの利用にも対応しているという。
細部の使い勝手も見直されている。後席シートヒーターのスイッチは押しやすい水平配置に改められ、運転席側ウインドウスイッチは点灯式に変更。回生制御は従来、専用スイッチとパドルの併用だったが、新型ではパドル操作に一本化され、より直感的に使えるように。新たにヘッドランプウォッシャーも追加され、冬季の使用環境における安心感も高められている。
電動パワートレインの大幅強化
電動パワートレインも大幅に強化。FWDモデルは150kWから165kWへ、AWDモデルは160kWから252kWへとシステム出力を拡大し、加速性能や走りの質感を高めている。さらに摩擦損失の低減とセル容量の増加によって、航続距離は約20%向上している。
充電性能においては『バッテリープレコンディショニング機能』を新たに採用。ナビゲーションとの連動、マニュアル、タイマーの3種類の設定方法が用意され、充電前にバッテリーを最適温度まで昇温させることで急速充電時間を短縮することが可能だ。冬季の利用環境において大きな効果を発揮する機能だろう。

さらに、メーター表示も拡充され、SOC(充電率)、バッテリー加熱状況、警告やメッセージを瞬時に把握できるようになっている。
今回の改良は、ソルテラを単なるBEVの一モデルから、スバルの次世代電動戦略を牽引する重要な存在へと引き上げる内容となっている。航続距離や充電性能の大幅な改善に加えて、デザインやユーティリティの刷新によって、より幅広いユーザーに受け入れられる完成度を備えた。
スバルが目指す電動化の未来像を具現化した1台と言えるだろう。























































