トヨタ・アベンシス・ツーリング・スポーツ1.6 D-4D

公開 : 2015.06.12 23:40  更新 : 2017.05.29 18:48

新しくなったアベンシス・エステートは、BMWのディーゼル・ワゴン勢との直接対決を余儀なくされる。

■どんなクルマ?

トヨタの生真面目かつとても頼りになる3代目アベンシスはこの度大幅なフェイスリフトを受けた。3代目は、その信頼性の高さと維持費の安さ、快適性と懐の広さゆえ、英国でも絶大な支持を得ている。

2009年以来、エステート市場はダイナミックに様変わりした。

フォード・モンデオスコダ・オクタビアなど、これまで名を馳せていたモデルは少しずつ精彩を欠いている一方、これまで長い間努力を続けてきたヴォグゾール・インシグニア、マツダ6が主権を持ちはじめているのだ。

ただ、クロスオーバー勢の勢力がむくむくと拡大している昨今、エステート・タイプがこれまでほど売れなくなっているのも周知のとおり。したがって、よほど優れたエステートを作らないかぎり成功はあり得ないのだ。

クロスオーバーに気持ちが移りつつある顧客層を再び振り向かせるために、トヨタはアベンシスの内外装に大幅なテコ入れを行い、個性的なルックスと高い質感を確保した。スペック・リストも新しくしている。

さらに重要なのは、BMWソースの4気筒ディーゼルを2機導入している点だ。これまでよりも少ないCO2エミッションと燃費の向上、サービス期間の延長などが新エンジンのヘッドラインとなっている。

アベンシスがこれまでよりも更に興味深い存在になっているのは間違いないうえ、ビジネス・マーケットの使用を考えている層にとっても朗報だといえよう。

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