シビックRSとタイプRで感動体験 ホンダ・プレリュードと過ごした夏(2) 車内で思わず拍手!【日本版編集長コラム #100】

公開 : 2026.09.20 12:05

圧倒的に動的質感が高いシビック・タイプR

シビック・タイプRについては説明不要であろう。ホンダの粋を集めた、金科玉条のようなマシンである。現行モデルは2022年9月1日に日本で発売され、価格はプレリュードと同じ617万9800円だ。

当初は2日間の予定だったが、残念ながらスケジュールの関係で数時間程度となってしまった。しかし、その凄さは街中でも十分に感じることができた。

後日、改めて取材した『ホンダ・シビック・タイプR』。
後日、改めて取材した『ホンダ・シビック・タイプR』。    平井大介

ひと言で表すなら、『圧倒的に動的質感が高い』マシンだ。低速で走っていても、まるで獲物を狙うライオンが静かに歩いているかのようで、個人的には6.2L自然吸気V8を搭載するメルセデス・ベンツC63AMG(W204型)に乗った時の感覚を思い出した。

2L直列4気筒ターボエンジンには『VTEC』の文字が登場し、それだけで心躍る気持ちだが、加速させるとそのビート感が実に素晴らしい! まるでエンジンが生きているかのようで、生っぽさがある。

右足に少しでも力を込めれば、実力の一端はすぐに感じることができる。当然ながら速いのだがそこに怖さや危うさはなく、低く、幅広いボディは高速道路でも圧倒的な安定感を見せた。

感動的なレブマッチ機能

6速MTのシフトチェンジで回転数を合わせるレブマッチ機能は、シフトダウンだけでなくシフトアップでも行うことにかなり感動した。アップでも行うクルマに初めて出会ったからだ。

いかにもタイプRらしいアルミ製シフトノブ横にあるボタンを押し、少しだけ+Rモードも試した。するとスポーツモードよりも足まわりがかなり締め上げられ、その遥か先にニュルブルクリンク・オールドコースが見えた……とは大げさだろうか。

シビック・タイプRが、想像以上に質感のあるスポーツカーであることに驚いた。
シビック・タイプRが、想像以上に質感のあるスポーツカーであることに驚いた。    平井大介

とにかくひとつひとつの精度が高く、想像以上に質感のある大人っぽいスポーツカーであることに驚いた。大変失礼ながら、もっとヤンチャな雰囲気だと思っていたからだ。こうして短時間ではあるが、この技術がフィードバックされているプレリュードのよさも納得できる試乗となったのである。

というわけでタイプRを返却し、入れ替えでようやくプレリュードとの日々がスタートすることになった。

*9月27日公開予定『ホンダ・プレリュードと過ごした夏(3)』へと続きます。

追伸:当コラムが何と100回目を迎えました。約2年、何となく毎週日曜日の昼に公開しておりますが、今後もしばらくそのペースで続ける予定です。日頃のご愛読、感謝申し上げます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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