英国企業が『マクラーレンP1』向け交換用バッテリー発表 軽量かつ大容量でパフォーマンス向上 フォーミュラE並みの性能実現

公開 : 2026.08.20 07:05

英国企業Vエンジニアリングが、マクラーレン『P1』向けの新型軽量バッテリーを発表しました。純正品より23kg軽く、容量もほぼ3倍に増加していることから安定したパフォーマンスを発揮できるようになるとのこと。

純正品より23kg軽い

英国バークシャーを拠点とするマクラーレン専門企業『Vエンジニアリング(V Engineering)』は、マクラーレンP1向けの交換用バッテリーパックを発表した。純正品より23kg軽量であり、電気走行距離を向上させるという。

P1は2013年、ラ フェラーリポルシェ918スパイダーと並び、先駆的なハイブリッドハイパーカーの1台として登場した。すでにデビューから10年以上が経過し、一部の車両ではバッテリーの劣化が始まり、性能に影響が出始めている。

マクラーレンP1
マクラーレンP1

メーカー各社は独自のアップグレード版交換用バッテリーパックを提供しており、マクラーレンがP1向けに用意する第2世代バッテリーは第1世代よりも約46kg軽量だ。しかし、より幅広いサポートを展開する小規模企業も台頭しつつある。

Vエンジニアリング社によると、同社の『プロジェクト・コンティニュアム』バッテリーは純正品の4.7kWhに対し12.4kWhの容量を持ち、エネルギー貯蔵量がほぼ3倍になるという。

電気走行距離も向上

これに交換することで、P1の電気走行距離は当初の約10kmから延長されるが、Vエンジニアリング社は具体的な数値についてはまだ明らかにしていない。

一方で、サーキット走行では安定したパフォーマンスを発揮できるとされている。バッテリー容量の増加により、電気モーターをより頻繁に、かつより長い時間駆動できるようになるためだ。

マクラーレンP1
マクラーレンP1

実際、Vエンジニアリング社は、このバッテリーが世界最高峰のEVレースシリーズであるフォーミュラEの要件を満たすように設計されており、P1のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことはないとしている。

価格は未公表だが、P1の希少性を考慮すると、相当な金額になると予想される。P1自体は現在、数百万ポンドで取引されている。

Vエンジニアリング社によると、車両へのバッテリー搭載作業は来春から開始される予定であり、これはP1の「将来性を確保する」ための取り組みの一環だという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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