ベントレー初のEV『トルカル』初公開!(前編) 4番目のモデルラインとして都市部の利用を想定 アプローチはフェラーリ・ルーチェと対照的

公開 : 2026.09.25 11:45

要望に沿った航続距離のバランス

トルカルは2基の電気モーターによる四輪駆動システムを採用した。標準モデルは合計出力822psを発生し、よりスポーティなSモデルは、タイカン・ターボを凌ぐ888psまで引き上げられ、最大トルクは驚異的な137.5kg-mに達する。

車重2795kgと大柄だが、0-100km/h加速はわずか2.9秒を達成。これはフェラーリ296と同等の速さであり、最高速度は260km/hに達する。

ベントレー・トルカル
ベントレー・トルカル    ベントレー

しかし、ベントレーによれば、スーパーカー並みの加速性能を備えながらも、ドライビング体験は「常に親しみやすく、プログレッシブで、洗練されている」という。パワートレインは、「大多数のお客様にとって、これ以上の極端な加速は不快な体験となる」という認識に基づいてチューニングされているとのことだ。

搭載するバッテリーは、最大400kWの充電速度に対応し、600kmの航続距離を実現する108kWh(実用容量)のパックだ。はるかに安価なEVと比べると航続距離は短く感じられるが、ベントレーは、この数値は顧客の要求に沿ったものだとしている。例えばトルカルの航続距離をBMW iX3と同等の800kmまで伸ばした場合、ダイナミクスや性能特性に影響を及ぼす可能性があったという。

「わたし達の主な目標は、あらゆる面で真正性のある車両を作り上げることです。もし航続距離を追求したなら、全体的なパフォーマンスやパワーデリバリー、ひいてはお客様のドライビング体験を犠牲にしなければならなかったでしょう」と、トルカルのプロダクトライン責任者であるマーティン・ペイジ氏は述べた。

発表によると、バッテリーはわずか16分で10%から80%まで充電できるという。

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へ続きます)

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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