右ハンドル初期ビートルに、知る人ぞ知るイタリア車イソの希少モデルも 450台を所有するカーコレクターの逸品 55選(中編)

公開 : 2026.09.23 11:45

450台以上ものクルマを所有する英国の実業家ロジャー・ダディング氏のガレージを訪問。極めて希少なクラシックカーから豪華なラグジュアリークーペ、奇抜な都市型車など、個性豊かなコレクションを紹介します。

レイルトンF29クレアモント

このユニークなロードスターのベース車を当てみてほしい。印象的なアルミニウム製ボディの下には、なんと5.3L V12エンジンを搭載したジャガーXJSが隠れている。レイルトンは戦前に存在した英国の自動車メーカーで、1989年に自動車デザイナーのウィリアム・タウンズ氏の手によって鮮烈な復活を果たしたが、その直後に姿を消してしまった。

レイルトンF29クレアモント
レイルトンF29クレアモント

フォルクスワーゲンビートル

ロジャー氏のコレクションには、2CV、モデルT、ミニ、そしてこれら2台のビートルなど、クラシックな「大衆車」が数多く収められている。右側の1957年式のような初期のビートルは、右ハンドル仕様では極めて希少であり、左側の1977年式カルマン製カブリオレも同じく右ハンドル仕様は珍しい。

フォルクスワーゲン・ビートル
フォルクスワーゲン・ビートル

ベントレー・コンチネンタル

コレクションには、ベントレー・コンチネンタルのR、T、SCの各モデルがすべて揃っている。手前に写っているのは極めて希少なタルガルーフ仕様のSCで、その背後にはコンチネンタルTが置かれているが、さらにその奥には1994年式のコンチネンタルRが隠れている。別の場所には、さらに2台のコンチネンタルTがあり、これらはショートホイールベース版で、420psという高出力を誇っている。

ベントレー・コンチネンタル
ベントレー・コンチネンタル

オースチンヒーレー「フロッグアイ」スプライト

初代オースチン・ヒーレー・スプライトは、低価格車でも大いに楽しめることを証明した。948ccのエンジンと飾り気のないインテリアを備えた「フロッグアイ」は、圧倒的な個性を放っていたが、1961年に登場したMk2モデルへの移行に伴い、その個性は薄れてしまった。

オースチン・ヒーレー「フロッグアイ」スプライト
オースチン・ヒーレー「フロッグアイ」スプライト

AC 428

スプライトとは正反対の位置づけにあったのがAC 428だ。イタリアのフルア社が設計・製造したスタイリッシュなボディシェルに、コブラの駆動系を詰め込んだモデルである。1965年のアールズ・コート・モーターショーでコンバーチブルが発表され、その1年後には、ここに写っているクーペ(ナンバープレートは本物)が登場した。クーペはわずか29台、コンバーチブルは51台が製造された。

AC 428
AC 428

アストン マーティンDB9

24台のラゴンダをはじめ、ロジャー氏のコレクションにはアストン マーティンが数多く並んでいる。ヴァンキッシュDB7、そして3台のDB9などがある。ヴォランテの隣には、この非常に美しいクーペが置かれていた。

アストン マーティンDB9
アストン マーティンDB9

英国製スポーツカー

ロジャー氏は英国車をこよなく愛しており、このラインナップを見れば、低価格スポーツカーにおいて英国がかつて世界をリードしていた理由がわかる。手前にはロータス・エリーゼS1があり、その隣には1960年式MGAクーペ、さらにその隣には1969年式MGミジェットが並んでいる。奥には、前述のオースチン・ヒーレー・スプライトがある。

英国製スポーツカー
英国製スポーツカー

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

450台を所有するカーコレクターの逸品 55選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事