ベントレー初のEV『トルカル』初公開!(前編) 4番目のモデルラインとして都市部の利用を想定 アプローチはフェラーリ・ルーチェと対照的

公開 : 2026.09.25 11:45

新たなデザイン言語を初めて導入

トルカルは、ベントレーの新しいデザイン言語を先駆けて採用しており、昨年公開されたコンセプトカー『EXP 15』の多くのデザイン要素が引き継がれている。

デザイン責任者のロビン・ペイジ氏によると、その特徴的なビジュアル要素は今後登場するすべてのモデルに共通し、パワートレインの種類によってデザインが異なることはないという。

ベントレー・トルカル
ベントレー・トルカル    ベントレー

「EVであれ内燃機関であれ、これが新しいフォルム言語です。そして、そこが大きな違いだと思います。わたし達はそこ(パワートレイン)を区別していないのです」とペイジ氏は語った。

ベントレーのアプローチは、例えばフェラーリのアプローチとは対照的だ。フェラーリ初のEVであるルーチェは、内燃機関を搭載する他のモデルとは視覚的なつながりがない。

そのため、トルカルは、2028年に『コンチネンタルGT』の新型V8 PHEVパワートレインを搭載して登場予定の2代目ベンテイガのスタイリングを強く示唆していると言えるだろう。

EXP 15よりも明らかにSUVらしいフォルムをしているが、コンセプトカーの切り立ったフロントエンド、力強いプロポーション、そして個性的なライトデザインを継承している。ベントレーの現在のデザイン言語から脱却しつつも、歴史へのオマージュをさりげなく込めたものだ。

力強さと威厳を表現したフォルム

トレードマークであったグリルは、光るダイヤモンドのディスプレイを収めた巨大なパネルに置き換えられた。これがベントレーの新たな顔となりそうだ。

加えて、超薄型のLEDデイタイムランニングライトを備えた新しいライトシグネチャーが採用されている。ヘッドライトには縦のLEDストリップが配置されており、1980年代の『ターボR』のフロントデザインを彷彿とさせる。

ベントレー・トルカル
ベントレー・トルカル    ベントレー

ペイジ氏はまた、膨らみを帯びた「威厳あるシールド」、ベントレーのヴィンテージモデルに搭載されていたリアマウント式ラゲッジキャリアを彷彿とさせるトランクリッド、そして1930年にフランス南部からロンドンまで特急列車と競走した「ベントレー・ボーイ」ことウルフ・バーナート氏の『スピード・シックス』に見られる「休息する獣」のシルエットを模した、ホイールアーチとリアのプロファイルについても強調した。

動物がしゃがみ込んだようなシルエットについて、ペイジ氏は「虎の持つ力強い足腰、動物特有の視覚的な迫力を思い描いています。クルマが静止している時でさえ、後部のこの筋肉、『休息する獣』の筋肉から、膨大なパワーが感じられるのです」と説明した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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