エッジ感のある乗用車用に近い印象 横浜ゴムの新スタッドレスタイヤ『アイスガード8 SUV』(試乗編)【タイヤの達人が解析】

公開 : 2026.10.04 07:50

乗用車用アイスガード8に迫る氷雪上性能

雪上ハンドリング路では、ボルボ XC60、マツダ CX-60、スバル・ソルテラにも試乗することができた。タイヤサイズはいずれも235/55R19。いずれも比較的重量のあるパワフルなモデルだったが、雪上ハンドリング路でもステアリングの効きがよく、応答性に優れ安心感の高いドライブフィールがあった。

重量級EVであるソルテラで、広い直線部分で高速スラロームを試したが、旋回中に路面を捉えている感触が明瞭に手元に届き、タイヤのケース剛性、ブロック剛性ともに十分であることが確認できた。EVの重量バランスによるところもあるのか、80km/hからのブレーキの効きが良かったのも印象的だった。

乗用車用アイスガード8に迫る氷雪上性能を備えたSUV専用スタッドレスに仕上がっていた。
乗用車用アイスガード8に迫る氷雪上性能を備えたSUV専用スタッドレスに仕上がっていた。    田中秀宣

また、FRベースの駆動方式を持つマツダ CX-60では、高速スラロームのステアリングの切り出しでリア寄りの駆動配分になるのか、手応えがクリアで、フロントタイヤのエッジを効かせたグリップの様子が手元に良く伝わってきた。

まとめると、『アイスガード8 SUV』は乗用車用アイスガード8に迫る氷雪上性能を備えたSUV専用スタッドレスに仕上がっている。それでいながら、高荷重に耐えるケース設計と、積雪路での優れたトラクション性能が期待できるのは、広くSUVユーザーに朗報と言えるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オーバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。
  • 撮影

    田中秀宣

    Hidenobu Tanaka

    写真が好きで、車が好きで、こんな仕事をやっています。
    趣味車は89年式デルタ・インテグラーレ。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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