トリムレベルはS、SE、SEビジネス、SE Lエグゼクティブ、ラウリン・アンド・クレメント(創業当時の社名を冠した最上級モデル)の5展開。今回のテスト対象は120psの1.6ℓ TDI SEに6速マニュアル・トランスミッションを組み合わせたものである。

■どんな感じ?

もっとも手に入れやすいグレードであるにもかかわらず、1.6ℓのディーゼル・ユニットは、その排気量から考えると極めて洗練されており、なおかつ十分なパフォーマンスを披露してくれる。

コールド・スタートの時のみ、ペダルやキャビンにわずかながらの振動が生じるうえ、1400rpm以下でもディーゼルらしい音が耳に届くものの、それでも同等のエンジンを組み合わせるライバルより静かだ。

加速力は申し分ない。1400rpmから3000rpmまでエンジンは極めて快活に回るうえ、1485kgの軽量な車重も手伝ってみるみるうちにスピードを積み重ねることができるのだ。

ただしモーターウェイを巡航する際は、やはり150psを発揮する2.0 TDIの方が余裕がある。こちらならば同じような速度域でも粛々と走り抜けてくれるからである。