ジープ・チェロキー2.2マルチジェット200 4WD

公開 : 2015.08.12 23:40  更新 : 2017.05.29 18:34

電子制御によってアシストを受けるパワー・ステアリングの正確性は高く、自分が望む方向にぴたりと鼻先を向けられる。しかしながら重みは考慮しなおす必要があるようだ。このままでは怠惰なイメージしかない。よって一体感に欠ける。

シートはコマンド・ポジション。これにあわせたステアリング調整も可能だ。座り心地もいい。もう少し横方向にもサポートしてくれればと思うのだが。

先代の質感を上回っていると感じるのは、フェイクのウッド・トリムを廃しているから。センター・コンソールや柔らかいタッチのプラスティック・パーツも心地よさを底上げしている。ただしドイツのライバル勢を慌てさせるほどのレベルではない。

8.4インチのタッチスクリーン・マルチメディア・システムやブルートゥース、ナビゲーション、バック・カメラ、2ゾーン・オート・エアコン、ヒーター付きフロント・シート、レザー内装はリミテッド・グレードには標準である。

■「買い」か?

あたらしい2.2ℓマルチジェット・エンジンはチェロキーのドライバビリティを高めるのみならず、全般的なパッケージにまで好影響をもたらしている。

正真正銘の4WDとして心強い味方になってくれるだけではなく、標準装備の豊富さを気に入るカスタマーも少なくないだろう。

しかしながらランドローバー・ディスカバリー・スポーツが搭載する2.2 SD4ユニットを考えると、質感、動的性能を手放しに受け入れることは難しい。

(アーロン・スミス)

ジープ・チェロキー2.2マルチジェット200 4WDオート・リミテッド

価格 £36,795(717万円)
最高速度 204km/h
0-100km/h加速 8.5秒
燃費 17.6km/ℓ
CO2排出量 150g/km
乾燥重量 1878kg
エンジン 直列4気筒2184ccディーゼル
最高出力 200ps/3500rpm
最大トルク 44.8kg-m/1750-2750rpm
ギアボックス 9速オートマティック


▶ 海外初試乗 / ディスカバリー・スポーツ vs X3 vs XC60 vs サンタフェ
▶ 国内初試乗 / ボルボXC60 T6 AWD R-デザイン チューンド・バイ・ポールスター
▶ 海外初試乗 / ランドローバー・ディスカバリー・スポーツTD4
▶ 海外初試乗 / アウディQ5 2.0 TFSI クワトロSライン
▶ 海外初試乗 / BMW X3 xDrive 20d SE

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