ジープ新型SUV『チェロキー』画像初公開 2026年発売へ ハイブリッドとEVを導入

公開 : 2025.06.02 18:45

ジープは次期型『チェロキー』の画像を一部公開しました。STLAラージ・プラットフォームを採用する大型SUVで、3.0L直6ハイブリッドと最高出力600ps超のEVモデルが導入される可能性があります。

エクステリアデザインが一部明らかに

ジープは、次期型『チェロキー』の公式画像を初めて公開した。今年後半にデビューし、欧州では2026年に発売される予定だ。

画像からは、先日公開された新型コンパスと非常に似たデザインであることが確認できる。

次期型ジープ・チェロキー
次期型ジープ・チェロキー    ジープ

次期型チェロキーは、親会社ステランティスの新しいSTLAラージ・プラットフォームを採用し、ハイブリッドおよび純EVのモデルが販売される予定だ。どちらが先に発売されるかについては未確認で、技術的な詳細もまだ明らかにされていない。

なお、次世代のアルファ・ロメオ・ステルヴィオも同じプラットフォームを採用する予定で、両車は密接に関連することになるだろう。

ジープのCEOであるボブ・ブローダードルフ氏は、次のように述べている。

「新型ジープ・チェロキーは、これまで以上に多くの製品、イノベーション、選択肢、標準装備を顧客に提供するという当社の取り組みを象徴するクルマです」

「ジープ・チェロキーは競争力のある価格設定を誇り、ジープ・コンパスとジープ・グランドチェロキーの間を完璧に埋める位置付けとなり、当社の主流ラインアップをさらに強化するでしょう」

今回公開された公式画像と、以前に目撃されたプロトタイプから、次期型チェロキーがEVのワゴニアSと複数のデザイン要素を共有することがわかっている。具体的には、傾斜したルーフライン、角張ったフェンダー、力強いホイールアーチ、フラッシュ式ドアハンドルなどが挙げられる。

一方、フロント部分はジープの特徴である7スロットグリルを中心に、新型コンパスと似たデザインとなっている。

ハイブリッドモデルには、ワゴニアおよびグランドワゴニアと同じく、最高出力425psまたは517psのツインターボ3.0L直列6気筒エンジン『ハリケーン』が採用される可能性がある。

EVモデルには、ワゴニアSと同じ最高出力608psのデュアルモーター、四輪駆動パワートレインが採用される可能性が高い。

ワゴニアSでは、118kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーが搭載され、航続距離は約488km(欧州WLTPモードよりも厳格な米国EPAによる数値)に達する。

今回、インテリアの画像は公開されていないが、以前のスパイショットから、12.3インチと思われる大型インフォテインメント・タッチスクリーンが採用されることが判明した。その両側には回転式コントロールダイヤルが配置されている。エアコンの操作は、メイン画面の下部に埋め込まれたタッチバーで行うようだ。

なお、大型のグランドチェロキーは、ワゴニアSの発売に伴い、今後数か月以内に欧州での販売が終了する見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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