中古車対決! BMW M4 vs フェラーリ612スカリエッティ

公開 : 2015.10.16 23:55  更新 : 2017.05.29 19:30

試しにM4の後席にも座ってみると、筆者の場合は膝が前席に当たることはなかったが、頭は屋根に押さえつけられていた。

612の場合、膝が当たり、頭上はクリアだったが、頭が押さえつけられるよりは膝を折りたたむ方がまだ我慢できる。トランク容量はM4の方が205ℓ大きい。

0-400mは2台とも13秒を切ると謳われている(いた)ものの、実現にはかなりの労力がいる。

M4の場合はスポーツ+にセットして、2750rpmをキープしたうえでローンチ・コントロールが仕事をする。7500rpmのレヴ・リミットまでまばたきよりも速い変速を繰り返しながら回転計は忙しなく動く。

穏やかではあるが確実にターボ・ラグが存在することは否定しない。インダクション・サウンドはガオガオと響きわたり、スピーカーを介しても伝わる。興奮する音とは言いがたいが、遷移に満ちているのは事実である。

612はHGTSパッケージを組み合わせるためスポーツ・エグゾーストが装着される。アイドリング時は太く、低く、ザラザラとした音を発する。

1400rpmからなめらかに発進し、7400rpmのリミットまで比例的な速度の積みあげ方をする。ただし変速はまったりとしている。M4との時代の差を感じさせられる。低速域でも変速のタイミングでアクセルから足を少しだけ浮かしてやる必要がある。機械側に不満を感じたくなければ、ステアリング・ホイールにマウントされたパドルで操作した方がいい。

M4の足元には£6,250(115万円)のカーボン・ディスクが組み合わされるが、制動力は612のスチール製ローターも負けていない。

英国内の粗悪な路面による衝撃は、M4の3つのセッティングよりも612の2つのセッティングの方がうまくいなしている。ただし、HGTSパッケージ専用のアンチ・ロールバーがついているにもかかわらず1870kgの車重が原因となりロールやダイブはM4よりも大きい。

関連テーマ

 
最新試乗記