日進月歩のEV界でどう勝負していくべきか【帰ってきたヒョンデ・アイオニック5長期レポート #11(最終回)】

公開 : 2026.04.30 17:05

編集部では2024年夏からヒョンデのEVを長期レポート。現在は3台目となるアイオニック5が編集部の動力源として活躍してきましたが、今回で最終回となります。全37回というロングラン連載となりました。

アイオニック5はビジネスマンエキスプレス

2024年9月にスタートした『ヒョンデ長距離レポート』だが、期間満了に伴い今回で終了することになった。アイオニック5で7回、コナで19回、ふたたびアイオニック5が今回を合わせて11回。1年7ヵ月で全37回というロングラン連載である。

何度か別の方にレポートを託したこともありつつ、基本的には自分が実際に体験したことをまとめてきた。2024年8月にAUTOCAR JAPANへと移籍するまでは、EV取材の経験がほとんどなく、正直、右も左もわからないところからスタート。

『ヒョンデ長期レポート』最終回撮影はあいにくの天候に。写真はハザードランプ点灯中。
『ヒョンデ長期レポート』最終回撮影はあいにくの天候に。写真はハザードランプ点灯中。    平井大介

しかし、自宅に200Vの外部コンセントを充電用に設置するなど、日本でEVと暮らすことの実情をリアルに体験できたことは、編集者として大きな財産となった。EVライフの先輩方にはもどかしい内容となったかもしれないが、だいぶ生っぽい話ができたかと思う。

レポート最終日はご覧のようにあいにくの天候に。しかし、雨が降りしきる車内で思ったのは『アイオニック5がビジネスマンエキスプレスである』ことだ。

室内が静かで、駐車中もキーオフにする必要がないといったEVのアドバンテージはもちろんだが、とにかく長距離移動が快適で走りやすいのは、アイオニック5の強みだ。

また、アイオニック5の内外装デザインは個人的にお気に入りで、室内のシンプルや色遣い、そして空間の広さが快適性に繋がっているように思う。移動の途中で駐車して車内で仕事をしたことは一度や二度ではなく、まさにビジネスマン向けと言える。

日本で使用するには若干ボディサイズが大きいが、駐車時など取り回しがよかったことは改めて強調しておきたいところだ。

やはり気になるボディサイズ

さて、私が別の車両を取材している時に使用していた弊社スタッフの印象もまとめておこう。使用環境は編集部のある都内が中心ということで、気になったのはやはりボディサイズであった。

『北米向けサイズなのか、都心の狭い路地では切り替えしが必要』としており、長距離では有利となるホイールベースの長さも、都内では不便に感じる場面が多く、『低速時の四輪操舵があると嬉しい』と感じていた。

3000mmのロングホイールベースは、長距離では有利、都内の取り回しは不利となった。
3000mmのロングホイールベースは、長距離では有利、都内の取り回しは不利となった。    平井大介

一方のいいところは逆に『長距離高速移動が楽にできる』点で、『大径のタイヤと重量級ボディのおかげで、路面から受けるノイズが気になりにくい』と指摘している。

また、ソフトウエアやインフォテインメントが使いやすく、『室内の収納などは、日本車と欧州車の長所を参考に仕上げている』と、日常性能の高さを感じることができた。

肝心の充電性能については、『バッテリーの容量が大きく、急速充電で80%で止まらず100%近くまで対応している』ことが便利であったそう。そして、『内装の質感や装備も価格帯からして良い』とまとめている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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