緻密なエンジニアリングで『ピュア』スーパースポーツ完成! マセラティGT2ストラダーレ&MCプーラ・チェロ(後編)
公開 : 2026.04.30 11:55
マセラティの最新スーパースポーツ、『GT2ストラダーレ』と『MCプーラ・チェロ』をスーパーカー超王こと山崎元裕が試乗します。V6ツインターボ、カーボンモノコックなど、まさにプーラ(=純粋)の名に相応しいプロフィールです。
プーラはイタリア語で純粋を意味
マセラティGT2ストラダーレに続いてステアリングを握ったのは、『マセラティMCプーラ』のオープン仕様である『チェロ』(Ciero)だった。それまでの『20』に代わって車名に掲げられた『プーラ』(Pura)はイタリア語で『純粋』を、チェロは『空』を意味する。
改めて考えてみればここ最近、スーパースポーツの世界では動力性能と環境性能の両立、さらにはドライビングダイナミクスを最適にコントロールするために、電動化がテクニカルトレンドのひとつになりつつある。

だが、マセラティはあえてそれを選ぶことをしなかった。先進的で緻密なエンジニアリングによって高性能の極みともいえる内燃機関のみを搭載することで、まさにピュアなスーパースポーツを完成させてきたのだ。その哲学にはまずは最大限の賛辞の言葉を送りたい。
MC20からの進化において、フロントスポイラーやリアデフューザーなどのデザインが見直されたMCプーラ・チェロ。マセラティがエクステリアにドラスティックな変化を望まなかったのは、MC20で確立された基本的なボディデザインが、きわめて優秀なエアロダイナミクスを誇っていたからにほかならない。
スタイルの変化はわずか12秒
チェロのみに与えられた特権ともいえるクーペからオープンへのスタイルの変化はわずか12秒で、50km/h以下の車速ならば走行中でもオープン&クローズが可能だ。ちなみにダッシュボードセンターに備わるモニターのタッチ操作によって実行されるが、操作性を考えれば、個人的には物理的なスイッチを使用してもよかったように思う。
実際に見るルーフの動きはとてもスムーズで、オープン時でもサイドウインドウを閉めていれば、キャビンへの風の巻き込みは最低限に抑えられる。仮に自分がオーナーとなったのならば、積極的にオープンエアの走りを楽しみたい。

GT2ストラダーレと同様に、ミドに搭載されるネットゥーノ・エンジンは、どのようなシチュエーションでもきわめて魅力的なフィーリングに終始する。最高出力は630psとGT2ストラダーレ比では10psほど低い数字とされているが、最大トルクの720Nmが3000~5500rpmというワイドなレンジで発揮されることは変わらない。
一方で車重は1560kgとさらに軽く、アクセルペダルを踏み込めば、その軽量性を象徴するかのようにMCプーラ・チェロは魅力的な加速を披露する。組み合わされる8速DCTの動きも実に洗練されている。
















































































