570Sの価格は£143,250(2,647万円)から。ただ、油断してオプション品を追加していけば、あっという間に£40,000(739万円)ほど高くなるので注意が必要だ。

570Sを一言で表現するなら ‘使えるスポーツカー’ といったところだろうか。フェラーリやランボルギーニのオーナーならば、そのしなやかさに驚くはずだ。

カーボンファイバー製タブは新世代のものに置き換わり、高さは80mm低くなった。さらにドアが大きく開くようになり、乗り降りもしやすくなった。

キャビンにはグローブボックスが追加され、小物入れの総容量も大きくなった。ボンネットも開けやすくなり、ドア・ポケットにはカバーも追加された。おかげでドアを開けるたびにスマートフォンが地面に落ちる必要もない。セキュリティ面も安心である。

エクステリアはスーパー・シリーズに属する650Sより小さいというわけではない。それどころか全長は長く、全高も高い。‘小型版’ と捉えると驚くことになる。

表向きには650Sとアーキテクチャーを共有することになっているが、違いは大きく分けて3つある。

ひとつはボディ・パネルがコンポジットではなくアルミ製になる点。また、650Sがプロアクティブ・シャシー・コントロールを使用するのに対して570Sは前後ともにダブルウィッシュボーン式となり、アンチ・ロールバーとアダプティブ・ダンパーを組み合わせる。またアクティブ・エアロダイナミクスは付いていない。

エンジンは3.8ℓ V8ツイン・ターボを引き継ぐ。ドライ・サンプ式でクランクシャフトはフラット・プレーンとなる。