結論

ファミリー・ハッチバックを買う人の視点から見て、ヴォグゾール・アストラが勝利することになるのは自然である。

実用的で、価格ももっとも安い。一貫してドライブ・フィールに不満はないし、リラックスして運転できる。見た目も悪くないし、維持費もかからない。クラス・リーダーになる素質がある。

しかしわれわれのスケールをあてがうならば、勝者はアストラにはならない。それどころか3位だ。

AUTOCARの読者の多数を占めるフォード信者にも申し訳ないが、今回の勝者はセアト・レオンとする。レオンの静かで洗練され、さらに素早い身のこなしは王者となるに値する。

さらにフォーカスの見慣れたルックスよりも、レオンの新鮮でまとまりのあるルックスが加点ポイントとなった。ならばレオンでもいいのでは? との意見もあるかもしれないが、内装の作り込みが差を広げた。

もちろん最新世代のフォーカスはさらに優れたクルマになることになるはずだし、ヴォグゾールの装備／室内スペース／プラットフォームの進歩には目を見張るものがあったが、VWグループの仕事には敵わなかった。

(ニック・カケット)

フォード・フォーカス1.5Tタイタニウム

価格	£22,345(413万円)
最高速度	208km/h
0-100km/h加速	9.2秒
燃費	16.4km/ℓ
CO2排出量	140g/km
乾燥重量	1364kg
エンジン	直列4気筒1499ccターボ
最高出力	150ps/6000rpm
最大トルク	24.5kg-m/1600rpm
ギアボックス	6速オートマティック

ヴォグゾール・アストラ1.4iターボSRiナビ

価格	£19,595(362万円)
最高速度	216km/h
0-100km/h加速	7.8秒
燃費	18.2km/ℓ
CO2排出量	128g/km
乾燥重量	1278kg
エンジン	直列4気筒1399ccターボ
最高出力	150ps/5000rpm
最大トルク	23.9kg-m/2000-4000rpm
ギアボックス	6速マニュアル

セアト・レオン1.4エコTSI 150 FR

価格	£20,525(379万円)
最高速度	216km/h
0-100km/h加速	8.0秒
燃費	21.3km/ℓ
CO2排出量	110g/km
乾燥重量	1241kg
エンジン	直列4気筒1395ccターボ
最高出力	150ps/5000rpm
最大トルク	25.4kg-m/1500-3500rpm
ギアボックス	6速マニュアル