インテリアのスペースは広々としており、それぞれのパーツの組みつけはガッシリとしている。標準のシートの調整幅は広く、すわり心地やサポートもいい。

後部座席も2名の大人にとって広々としており、荷室も十分に広く形がいい。同クラスのライバルと比べて秀でている点を挙げるならば、インテリアだというだろう。

■「買い」か?

ファミリー・タイプとエグゼクティブ・タイプの4WDを乗ったあとでvRSの4WDを試した結果、FFに比べると実用上の大きな差を感じた。

車重が嵩むうえ、燃費が悪く、CO2も多く出るのは事実だが、たっぷりとしたトラクションを味わうと、数値の差は微々たるものだと思えてくる。

さらに室内は広く、荷室をはじめとする実用性も高い。価格は高くなっているが、インチキなバッジ・チューンではないため、正当性を感じられる。

ただし最高のvRSではないことを覚えておかなくてはならない。素早さ、力強さ、優れた燃費を両立させているものの、ならば安いグレードと比べ物にならないくらいvRSの方がいいか? と問われれば、スコダならばまだやれると答えるだろう。

(ローリー・ホワイト)

スコダ・オクタビアvRS 2.0 TDI 184 DSG 4×4

価格	£27,315(472万円)
最高速度	229km/h
0-100km/h加速	7.6秒
燃費	20.4km/ℓ
CO2排出量	129g/km
乾燥重量	1475kg
エンジン	直列4気筒1968ccディーゼル
最高出力	185ps/182rpm
最大トルク	38.7kg-m/1750-3250rpm
ギアボックス	6速オートマティック