■どんな感じ?

雨が路面を覆ったカースル・クームのサーキット。3月の朝。イレギュラーなコンディションの方が、見えない部分が見えていい。

2.3ℓエンジンがパワー・アップしていることで、速くなっていたのは予想どおりだが、限界付近は特に切れ味鋭いとも思えないし、フレキシブルだとも感じない。

ただし、楽しさは損なわれてない。これだけ望んだとおりの走りができると、自然と笑みがこぼれてしまう。数値では計れない部分だ。

5mm程度ペダルを動かすだけで、車体は敏感に反応する。ターボ・エンジンはE10 Rをいかにも生き生きとしたキャラクターにしている。

2.0ℓのエコブースト・エンジンを搭載したゼノスよりも独特の味わいがある。

基準車に比べると、どのようなアングルでも車体はフラットに感じる。スタビリティも確かに増しているし、コーナリング・バランスもナチュラル。