一方、Sではないベーシックな718ボクスターは2.0ℓのエンジンを搭載。ベーシックな911は、3.0ℓのフラット6を組みあわせ、どちらもターボによる助力を受ける。

コンロッドの往復重量が増えたことが、ハイドロリック・エンジン・マウントが1つから2つに増えた理由だ。フラット4の排気ヘッダーは非等長とのものを採用、テスト車はスポーツ・エグゾーストを装着する。

デザインの変更は控えめだ。ヘッドライトやテールのブレーキ・ライトの位置が変わっている。フロント・サスペンションは911ターボ(大文字のTからはじまるTurboグレード)のものを大幅に借り受けている。

結果的にステアリングが10%シャープになっており、リア・サスペンションはケイマンGT4のものを使用することで横方向の剛性が増しているのが特徴である。

ボクスターSとしてははじめて、PASMアダプティブ・サスペンションがオプションとして選べるようになった。これにより標準の車高は20mm下がる。さらにテスト車にはカーボンセラミック・ブレーキを選択。ギアボックスは6速マニュアルを組みあわせている。