ミニ・クーパーSDクラブマンALL4

公開 : 2016.05.18 23:40  更新 : 2017.05.29 19:14

ミニ・クラブマンの4WDタイプは、跳ねあがった値段相応に魅力があるのだろうか?

■どんなクルマ?

オリジナル・ミニの設計者、サー・アレック・イシゴニスは生前、こんな名言を残している。「大衆は、何を必要としているのかがわからない。それを教えてあげるのが私の仕事だ」と。クラブマン・ALL4は、この言葉を元に生まれたのだろうか? ミニ・クラブマンの4WDをわれわれ大衆は本当に望んでいるのだろうか?

イシゴニスの哲学は、今回は一旦置いておこう。今回はALL4だけに集中しよう。

クラブマンが採用した4WDシステムはオン・デマンドで動作する。たとえばラフな直線路を走る場合、すべてのパワーは前輪に受け渡される。この際の、フリクションによる損失は、30%セーブされているのだという。

もっとトリッキーなコンディションになった場合、リア・デフの前にマウントされる電制クラッチが ‘ハング・オン状態’ になり、後輪に力を伝える。

このシステムは車輪がスリップするのを最小限にするだけでなく、スリップするのを防ぐために、動作する役割もある。スロットル開度、ステアリング・アングル、速度、縦横の進行方向から制御する仕組みだ。

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