EU6エミッションに求められる結果をクリアしているのはもちろんのこと、のちに投入されるEUのWLTPテスト・サイクルも見据えて設計されている。

アルミニウムと高強度鋼によるハイブリッド構造は、必ずしもクラスのトップ・レベルの軽さ、とはいかなかったのだが、0-100km/h加速やNEDC燃費、CO2エミッションに好影響を及ぼしているとメルセデスは主張。

いつもならばこの辺で、運転した際の印象を書くが、このページでは、数値のおさらいをした方がいいだろう。今回集めた4台は、それぞれの全長が50mmと違わず、ホイールベースにいたってはほとんど同じだ。

よってキャビンの前後方向の長さと荷室容量はほとんど変わらない。なかでもXFが僅差で狭いことになるが、それでも3名の大人にとって十分に広い。座面サイズ、やわらかさ、頭上スペースは5シリーズがトップだ。

3台中、座面が高いのはEクラスだ。おかげで前方はもちろんのこと、左右後方も見やすい。これに比べるとXFは下に低く座るタイプ。ダッシュボードの高さも相まって、包みこまれている感覚が強い。