メルセデス・ベンツがEクラスをアップデートした。ジャガー、BMWのライバルを含むミドル・サイズ・セダンのカテゴリーのレベルを押しあげるか?

すべての優秀なAUTOCARの読者がそうであるように、われわれも来ては去っていく自動車マーケットから目が離せない。そんななか、やはりもっとも気になるのは、「いつが買いどきか?」という点に関してだろう。

マーケットの変動は周期的なもの。クルマを買う際にも、長らくの冬眠を終えたリニューアルがいつあるか? を考え、できるならば新型のモデルを買うほうが、モデル・イヤー末期を買うよりいいと思うはずである。

しかしそれ以上に敏感になるのは、同じクラスでも、どのクルマが優れているのか? だ。

冷静になって考えてみれば、今クルマを買うのならばSUVがいいではないか。市場の賑わいは、優れた作品を生むからだ。さらに昨年からはファミリー・ハッチ・カテゴリーも息を吹き返した。こっちもアリである。

加えて忘れてはならないのは、ミドル・サイズのエグゼクティブ・サルーンが属するカテゴリーだ。ジャガーが完全なる新設計のXFを、そしてメルセデス・ベンツが最新のEクラスを市場に投入している。

メルセデス・ベンツが初めて投入したミドル・サイズのセダンがどのモデルであるかによって、5世代目と呼ぶか、あるいは10世代目と呼ぶかの意見が異なるが、公式に ‘Eクラス’ と呼び始めたのは1993年のこと。