ディフェンダーの歴史が幕を閉じた。長い歴史だった。JE社が施したアップグレードは、ディフェンダーにあらたな息吹をもたらすのだろうか?

■どんなクルマ?

誕生日、それから免許を取得した日(1度目であることを願う)、結婚した日(1度目、あるいは2度目)、クリスマスの日……。考えてみれば、すばらしき日も、そうでない日もたくさんあった。しかし2016年の1月29日という日は、わが人生のなかで、もっとも辛かった。そう、ランドローバー・ディフェンダーが67年という長い歴史に幕を閉じた日である。67年……である。

このことで、たくさんの熱烈なディフェンダー・オーナーに問題が突きつけられた。長く乗った ‘ランディー’ をぴかぴかの新車に乗り換えられなくなったのだ。これはつらい。

ただ、ひとつの解決策がある。古くなったディフェンダーを売っぱらうのではなく、リフレッシュするという手だ。そこで手をあげたのはJEエンジニアリング。彼らの40年の歴史に光がさすときがきたのだ。彼らJEエンジニアリングのサービスのなかで、もっとも重宝されているのがマニュアル・ギアボックスからオートマティックへの載せ替えだという。たしかにそうかもしれない。