エンジン・ベイとフロアにはサウンド・デッドニングが施されているが、相変わらず車内はうるさい。エンジンは常に存在感を主張しているし、タイヤ・ノイズやウインド・ノイズもいつだって聞こえてくる。

振動もやむことはない。リア・ビュー・ミラーは常にカタカタと震えているから、ミラーの写しだす風景は、水墨画みたいにぼんやりとしている。

■「買い」か?

上記のように、そもそもディフェンダーは、普段乗りのクルマとしては我慢を強いられるところが多い。どちらかというと、’はたらくクルマ’ なのである。ただし数十年前から、これを ’味’ として受け入れ、長く寄り添う人がいるのは事実だ。そんな人にとって、今こうやって買うことのできる個体があることそのものが、ありがたいことなのである。

JEエンジニアリングが作るディフェンダーが、オリジナルのディフェンダーよりも乗りやすくなっていることも、そういった人々にとって大事なポイントである。

JEモーターワークス・ディフェンダー・オートマティック

価格	基準車の価格+£23,268(375万円)
最高速度	161km/h
0-100km/h加速	11.9秒
燃費	10.1km/ℓ
CO2排出量	266g/km
乾燥重量	2510kg
エンジン	直列4気筒2200ccディーゼル
最高出力	186ps
最大トルク	49.5kg-m
ギアボックス	6速オートマティック