あわせてどのグレードも£800(11万円)値上げされ、1.4ℓターボ・ガソリン(1156ps)×4WD×オートマティックのオプションも追加された。

われわれがテストするのは140psの1.4ℓターボ・エンジン。6速マニュアルのFFである。

初代モッカは洗練性に欠け、乗り心地も劣悪。インフォテインメント・システムも古代のものだったが、果たしてフェイスリフト版はいかがだろうか?

■どんな感じ?

もっとも大きく変わったのはインテリアである。ダッシュボード上のごちゃごちゃとしたボタンはデザインし直され、レイアウトは遥かにモダンになった。いずれのグレードも装備が充実しているのもよい。

実用性は、ルノー・キャプチャーと日産ジュークの中間といったところで、荷室容量も両者のあいだである。開口部のリップ部分が低いため荷物の出し入れは、ほかのどのライバルよりもおこないやすい。

1.4ℓのエンジンはとても力強く、いかなる道でも十分に速く走れる。パワー・デリバリーもスムーズで、エンジン回転数に依存しにくいところもよい。

低回転域にもうすこし ‘盛りあがりどころ’ があればさらによくなるはずだが、1.6ℓのディーゼルよりも静か。3500rpm以上では息がつづきにくいが、トルクも十分だから追い越し加速も楽にできる。