不満は、乗り心地に集約される。径が大きく扁平率が小さいタイヤを履いているから、低速だと(ボディが軋むようなことはないものの)衝撃を伝える。

だからといってコッツウォルズからロンドンに向かうクロス・カントリーで機敏だと感じることはない。ステアリングが手元に伝える情報は豊富とはいえないし、当然、グリップも足りない。

また、室内空間に関しても、2名の背の高い大人にとってフロントはゆとりがあるが、リアは快適とはいえない。260ℓの荷室もフォード・フィエスタにくらべると小さい。

■「買い」か?

以前も書いたし、これからも書くが、この手のクルマを買う際には「自分のライフスタイルにフィットしているか?」を考えるべきだ。

レンジ・エクステンダーではないモデルだと、航続距離が実際は200kmといわれても心もとない。