BMW 3シリーズ初のEV、新型『i3』ついに発表! キドニーグリルなどデザイン全面刷新 航続距離は驚異の900km

公開 : 2026.03.20 07:05

BMW 3シリーズで初となるEVモデル『i3』が正式に公開されました。航続距離は市販車最長クラスの900kmを実現。大胆な「ノイエ・クラッセ」デザインを採用し、ツーリング(ステーションワゴン)とM3も登場予定です。

ノイエ・クラッセの第2弾

BMWは、新型EV『i3』を正式発表した。主力の『3シリーズ』で初となるフル電動モデルであり、革新的なデザインと、市販EV最長クラスの航続距離を実現した。

次世代EVラインナップであるノイエ・クラッセの第2弾となる新型i3は、半年前に公開されたSUV『iX3』と基本構造の大部分を共有しており、EV専用設計の800V Gen6プラットフォームをベースとする。

BMW i3セダン
BMW i3セダン    AUTOCAR

i3という名称は、2022年に生産終了した先駆的な電動ハッチバックから受け継いでいる。

特筆すべきは、BMWがライバルのメルセデス・ベンツに先んじてi3を市場投入した点だ。メルセデスの次期Cクラス with EQテクノロジーは今後数か月以内に登場する予定で、さらに2020年代後半にはアウディからA4 eトロンも加わる。

BMWは2021年から同様のサイズを持つ『i4』を販売しているが、内燃機関モデルと同等の性能の実現を目指し、EV版3シリーズの導入を遅らせていた。

i3と並行して、BMWは現行のCLARプラットフォームを採用した内燃機関搭載の3シリーズも販売を継続する。同車はまもなく大幅な改良が施され、デザインとテクノロジーの両面で8代目モデルに歩調を合わせる予定だ。BMWのエンジニアはAUTOCARに対し、「実質的には新型車」だと語った。

当初はセダンのみで販売されるが、ツーリング(ステーションワゴン)仕様も登場する予定だ。高性能のMモデルは2028年に登場予定であり、EVの走行性能において「新たな基準を打ち立てる」とされている。

市販車最長クラスの航続距離

発売当初は四輪駆動の『i3 50 xドライブ』仕様のみが用意されるが、他のバリエーションも計画されている。

108kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーを採用し、最大900kmの航続距離を実現した。これは欧州で販売されるEVの中で最長であり、メルセデス・ベンツEQSをも凌駕する。

BMW i3セダン
BMW i3セダン    AUTOCAR

バッテリー自体はiX3と同じだが、空気抵抗の少ないセダンのボディ形状により、航続距離は95kmも長くなっている。アンダーボディを完全に密閉している点も大きい。また、Gen6(第6世代)と呼ばれるプラットフォームでは、前部座席をバッテリーパックに直接固定できるため、ルーフラインを可能な限り低く抑え、空力性能を向上させることができる。

バッテリー残量が減った場合、最大400kWのDC急速充電に対応し、わずか10分で400km分の充電が可能だ。AC充電の最大出力は22kW。

i3 50 xドライブでは、2基の電気モーターを使用する。リアに326psの同期モーター、フロントに168psの非同期モーターを搭載し、合計出力469psと最大トルク65.8kg-mを発揮する。

新型3シリーズならではキャラクター

BMWは0-100km/h加速タイムをまだ公表していないが、車重が2.3トンあるにもかかわらず、約4.0秒になると予想される。

i3とiX3はプラットフォームを共有しているが、足回りのセッティングには大きな違いがある。例えば、i3のスプリングは柔らかめで、トップマウントブッシュの剛性は低く設定され、異なるアンチロールバーが装着されている。その結果、ヨーやロールの慣性が小さくなっているという。

エンジニアはAUTOCARに対し、「iX3よりもi3の方が、良好なロール特性と快適性を得やすい」と語り、さらにクイックなステアリングレシオと高速域での空力性能向上により「新型3シリーズならではキャラクター」を生み出していると付け加えた。

前後重量配分は50:50。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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