メルセデス・ベンツEクラス・オールテレイン

公開 : 2016.11.18 05:50  更新 : 2017.05.13 12:49

E220d 4マティック・オール・テレインという正式名称のこのクルマは、厳密には ‘プロトタイプ’ という位置づけだが、彼いわく、製品版と100%同じだという。

「メカニズムはショールームに並ぶクルマと同じですよ。細かいところを敢えていうならば、パーツどうしのフィッティングや仕上げを煮詰め直す必要がありますが、ドライブラインなどは、このまま製品になると思っていただいて結構です」と彼は言う。

心臓部は、メルセデス・ベンツがあらたに開発した2.0ℓ4気筒ディーゼルだ。OM654と呼ばれるこのユニットは、E220d 4マティック・オールテレインの場合194psと40.8kg-mを1600〜2800rpmで生みだす。

生みだされたパワーは、標準の9速トルコンATと、オールテレイン独自に作られた4マティック・システムを介して、4本のタイヤに伝えられるというわけだ。

以前、陸軍のトレーニング用に使われていたテスト・ルートが位置するのは、ドイツ、シュトゥットガルトの南側に位置し、砂利や小石、沼のような泥道、深い水たまりなど、異なる路面で構成されている。

最初は、ワゴンがこんな道を走れるのか? と不安だったが、いやはや驚いた。オールテレインは一般的なコンディション向きの標準タイヤを履いていたが、つらそうなところを一切見せずにどんどん前へ進んでいくではないか。

4WDシステムは、よくある最近のものと同じく路面の状況にあわせてパワーを分配してくれるため、路面の状況が変わっても、最小限の努力で歩を進めることができる。

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