メルセデス・ベンツEクラス・オールテレイン

公開 : 2016.11.18 05:50  更新 : 2017.05.13 12:49

ビルド・クオリティはプリ・プロダクション版であるにもかかわらず極めて上等で、すべての場所において、マテリアルの選び方には非の打ち所がない。

室内の収容力もほとんどケチのつけようがない。フロント・シート周りはとても広く、後席がGLEより余裕がある。荷室はシートを立てた状態で670ℓ。40:20:40で分割できるシートを倒せば1820ℓに及ぶ。

距離を重ねるほどに驚かされることもある。

ひとつはシートのサポートが驚くほど豊かであること。もうひとつはモーターウェイにおける巡航時のマナーのよさだ。完全といっていいほど安定しているのだ。

ちなみに英国仕様の場合、Eクラス・ワゴンでは£1,495(20万円)のオプションであった ‘エア・ボディ・コントロール’ サスペンションがオールテレインは標準となる。もちろんオールテレインにあわせたマッピングとなる。

E220d 4マティック・オールテレインの価格はまだアナウンスされていないが、アウディA6アバントよりも、A6オールロード・クワトロが£11,410(155万円)高価な£46,505(632万円)となっていることから、オールテレインも同じような関係性となるだろう。

■日本版編集部の見立て

メルセデス・ベンツは、そのSUVラインナップの充実が甚だしい。その中にあって、このオールテレインも、アウディA4/A6オールロード同様ニッチな層向け、という印象だ。とは言え、全てに造りに隙きがないのはさすがメルセデス。実際のライバルは、アウディのオールロードではなく、同じメルセデスのGLEではないだろうか。


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