インフィニティQ50 3.0t

公開 : 2017.01.16 05:50  更新 : 2021.06.24 12:34

われわれはまず、とてもハンサムな外観にポジティブな印象を受けた。大きく口を開けたグリルや、流線型ラインは誰しもが好む訳ではないとしても、長い年月BMW3シリーズやアウディA4のそばにいると、Q50は新鮮に感じる。

ボンネット下には、日産のハイグレード車種、370Zなどに搭載されていたVX系から置き換えられた新開発のVR系の3.0ℓV6ツイン・ターボ・エンジンが搭載されている。

(中東地域では出力制限された仕様になるが)あらたな直噴システムと、改良されたターボチャージャーのおかげで、401ps/6400rpm、48.3kg-mを1600〜5200rpmでひねり出す。

駆動方式はFR(4WDも選択できる)で、7速AT、内製の ‘ダイレクト・アダプティブ・ステアリング’ システムと呼ばれる可変ステアリング・システムを組みあわせる。

これは世界初の、ステアリングシャフトを用いない完全電子制御による操舵機構。第2世代のこちらは、ハンドリング特性がより円滑かつ、より反応性がよくなると言われている。

■どんな感じ?

走りだしてすぐに、インフィニティの新型6気筒ターボチャージャー・エンジンの素晴らしさに気付くだろう。右足に力を込めると、ほとんどターボ・ラグなく加速を始める。リアが車体を蹴り出す感覚は強烈で、あっという間に80km/hに到達する。トルクがたっぷりと湧きだすから、自然とギアもいつもより高くなる。

そのうえどのレヴ・レンジにおいても、V6は力強く回る。R35のGT-Rのよう、といっても過言ではなく、BMWやメルセデスと比較しうるキャラクターのように感じる。

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