■「買い」か?

一般的に売られているSUVのほとんどは、高性能版の追加車種を想定して造られていない。

このティグアンにおいても、この高性能版の追加がはたして賢明な選択であったかどうか、少し疑問である。

もし、あなたがこのクルマを、積極的に性能を引きだすような走り方をするのではなく、ごく一般的な使い方をするとしても、このクルマの本質的な価値をいつも認識することができるはず。人里離れた悪路で雪やぬかるみに遭遇してもそれらを走破できるという確信とともに。

本来ティグアンというクルマは、そういった洗練された価値観や少し値段の高い選択肢を提供している。

新しいエンジンはそれらの主張をさらに高めるものとなるだろう。

■日本版編集部の見立て

日本には決して入らないディーゼル・ツインターボ・ユニットだが、そのパフォーマンスはピカイチ。本来、この手のSUVには、ディーゼル・ユニットがベスト・マッチ、それも240psのツインターボなら文句のあるはずがない。

フォルクスワーゲン・ティグアン2.0 BiTDI 240 4モーションDSG SE L

価格	£36,725(521万円)
全長×全幅×全高	4486×1839×1643mm
最高速度	229km/h
0-100km/h加速	6.5秒
燃費	15.6km/ℓ
CO2排出量	167g/km
乾燥重量	1795kg
エンジン	直列4気筒1968ccツイン・ターボ・ディーゼル
最高出力	240ps/4000rpm
最大トルク	51.0kg-m/1750-2500rpm
ギアボックス	7速デュアル・クラッチ