アバルト124スパイダーを英国で試乗 ロードスターとどっちが「買い」?

公開 : 2017.02.28 18:19  更新 : 2017.05.29 18:23

一方、手動で折りたためる布地の幌の操作性は抜群なのだが、閉めた時の車内の遮音性はあまり思わしくない。高速道路なら、ラジオの音量や喋る声を上げざるを得ないだろう。

シャシーは、アバルトがとてもいい仕事をしているのがわかる。

またインテリアに関しては、ベースとなったマツダの秀でたところを上手く踏襲している。運転席に座った時、視覚的にも操作的にもクルマとの一体感を得られるし、センター・コンソールに生えるダイヤルからも操作できる、標準装備の7.0インチ・カラー・タッチスクリーンは、最も優れたもののひとつである。

アバルトは124スパイダーを高質で特別なものとする雰囲気を演出する為に、横Gに対して十分なサポートを提供するシートや、ステアリング(チルト機能が不在なのが残念だが)、アルカンターラの内装、シリアル番号の入ったプレートを専用にあつらえている。

ほかの124と同様にアバルトのシートにもふたりの大人がゆったりと座ることができ、携帯電話と鍵がすっきりと収まるスペースが用意されている。

背後には、ベース・モデルと変わらない140ℓのトランク・スペースが用意されている。週末の旅行用のカバンをふたつくらい収められるだろう。おそらく十分なスペースであるとは思うが。

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