3度目の優勝へ異議なし ポルシェ911 GT3ツーリング:英国ベスト・ドライバーズカー賞 #AUTOCARアワード2026
公開 : 2026.07.02 11:25
2025年後半から2026年前半で、UK編集部が各カテゴリーのベストを称えるAUTOCARアワード。秀抜な運転体験から、ポルシェ911 GT3は英国ベスト・ドライバーズカー賞に選ばれました。
2025年の明らかな優勝候補ではなかった
AUTOCARの年末恒例企画、英国ベスト・ドライバーズカー選手権(BBDC)で3度の優勝を勝ち取った、992型のポルシェ911 GT3。2025年の場合、満場一致の圧倒的な評価ではなかったものの、審査員の公平な採点で導かれた栄誉だった。
992.2型の911 GT3ツーリングは、2025年の明確な優勝候補というわけではなかった。ライバルは、フェラーリ12チリンドリにランボルギーニ・レヴエルト、アストン マーティン・ヴァンキッシュなど強豪揃い。技術的にも、目立つ部分があったとはいえない。

しかし、アナログ的なシンプルさと直観的な操縦性、ドライバーとの意思疎通のしやすさ、クラッチペダルとシフトレバーで操る6速MTは、911 GT3ツーリングならでは。V6ハイブリッド・スーパーカーのマクラーレン・アルトゥーラを、僅差で破った。
改めて審査時の得点を確認すると、5名の審査員の内、3名が911 GT3ツーリングを1位に配点。1人はアルトゥーラとの同列1位で、もう1人は1ポイント差で2位という配点だったから、話がこじれることもなかった。
2021年と2022年にもBBDCに輝いた911 GT3
BBDCへノミネートするには、ベスト・ドライバーズカーとしてその1年の上位10台に選ばれるか、前年の選手権で優勝している必要がある。2021年に競った992.1型の911 GT3は、新モデルとしてノミネートして当然で、見事に実力を発揮し勝利した。
2022年は、ディフェンディング・チャンピオンとしてノミネート。他を抑える得点を再び集め、2年連続の勝利を掴んでいる。2023年にも同じ理由で911 GT3 RSが加わったが、雨のサーキットで優勝したのは、ランボルギーニ・ウラカン・ステラートだった。

40年近い歴史のBBDCで、ポルシェが3年連続優勝という偉業を成し遂げられなかったことには、今でも複雑な気持ちが残る。英国の不順な天候も、そこには関係しているが。
2024年にも、992.1型911はノミネートするはずだった。GT3より公道向きな、911 S/Tが。しかし、センターロック・ホイールに関するリコールが直前に発表され、実際に順位を競うことはなかった。
かつてないほど秀抜なドライバーズカー
遡れば直近の5年間に、RSも含めて911 GT3はBBDCへ4回ノミネートし、3度も優勝している。もし2023年の天気が味方すれば、4勝していた可能性もある。かつてないほど秀抜なドライバーズカーであることを、証明している。
2025年の筆者は、素晴らしい実力で改めて魅了されたことへ言葉を失った。新しいサスペンションにホイール、ステアリングを獲得し、自然吸気の水平対向6気筒エンジンと6速MTは改良を受け、栄誉に相応しい内容にあった。

公道での安定性は、テールスライドが始まっても出色。リアウイングのない落ち着いた姿も、好印象を強めるだけだった。オレンジの車両はヴァイザッハ・パッケージで、追加されているけれど。
最終的に、911 GT3ツーリングの勝利に異議を唱えた審査員は、1人もいなかった。BBDCの歴史へ、3勝という新たな歴史を刻んだ。まさに、快挙といえる。


















































































































