ランドローバー・ディスカバリーはどう変わったか アウディQ7/ボルボXC90との実力差は?

公開 : 2017.03.24 18:19  更新 : 2017.05.29 19:17

さて、問題のV6ディーゼルはどうだったのか。確かに、直線での全開加速では、驚くほどトルクが豊かな直4ディーゼルとの差はほとんど感じられなかった。

しかし中間域では、低回転志向と優れた柔軟性により、使いやすさを増している。また、61.2kg=mものトルクが、コーナーやジャンクションを抜ける際でさえ、クルマの重さを忘れさせてくれる。

■「買い」か?

これほど占有面積が大きく、オン/オフ両用の性能を備えるべく開発されたディスカバリーに乗るということは、上に述べたような疑問を提示し続ける大型SUV否定派の反感を買うことにもなるだろう。

しかし、本当に7座もあるSUVが必要か、などという問いは聞かなかったことにしておこう。今回の論点はそこではない。

オフ・ロードの走破性や、競合モデルとの差異については近日中に検証する予定だが、ディスカバリーが大型SUV市場に加わった、素晴らしく誠実な選択肢であるのは確かだ。

近年、このカテゴリーはよりダイナミックさを求め、実用性をないがしろにする傾向にある。そんな中にあって、賛否両論あるスタイリングはともかく、新型ディスカバリーには歴代モデル以上にディスカバリーならではの要素が確かにある。実に印象的で、好ましい存在だ。


ランドローバー・ディスカバリー 3.0 TD6 HSEラグジュアリー

価格 £64,195(892万円)
最高速度 209km/h
0-100km/h加速 8.1秒
燃費 13.9km/ℓ
CO2排出量 189g/km
乾燥重量 2230kg
エンジン V型6気筒2993ccターボ・ディーゼル
最高出力 258ps/3750rpm
最大トルク 61.2kg-m/1750rpm
ギアボックス 8速オートマティック


▶ 海外初試乗 / アウディQ7 3.0TDI 218
▶ 国内初試乗 / ボルボXC90 T8 AWD インスクリプション

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