■どんな感じ？

まずはコーナリングで実力を見る

機械的な変更はないので、乗った印象に変わりはない。575psの出力と71.3kg-mのトルクという恐ろしいまでのハイパワーを誇るSVRだが、4輪を駆動するため、同様の出力を後輪だけで駆動するRと比べて、そのトラクションは素晴らしく、ヘアピン・コーナーの立ち上がりでアクセルを全開にしてもこのクルマのバランスを崩すことはない。

洗練された走りを退屈に思うかもしれないが、それは間違いだ。電子制御がオンであってもリアを振り出すことはできる。

SVRの制御がすぐに修正を掛けるが、しかし、その介入は賢く自然。サーキット走行ではむしろ助けになるだろう。

加えて、シャシーの設定に対して若干シャープ過ぎるスロットル・レスポンスを上手くコントロールすれば、ESCも邪魔にならないだろう。