「ちょっとだけ変わった」2018年型ジャガーF-タイプSVR どこが違う? 4WDは楽しい?

公開 : 2017.03.29 11:30  更新 : 2017.05.29 18:37

ほんとうに光るのは峠道 音は強烈

追加費用£8,570(120万円)で、鍛造20インチ・ホイールとパッケージで装着できる巨大なカーボン・セラミック・ブレーキはSVRを簡単に止める制動力を持ち合わせるが、なにもサーキットでなくても、実力は感じられる。

SVRがもっとも光り輝くのは一般の道路である。鼻先を正確に行きたい方へ向けると、前輪から伝わってくるフィードバックは素晴らしいし、しなやかなシャシーの設定は、じつに一般道に相応しい。

スポーツ・モードを選択すると、サーキットではロールが大きすぎると感じたが、一般の道路では、車両の挙動と乗り心地の上手いトレード・オフを実施している。それなりに硬質だが、驚くほどでは断じてない。

それにしても、このクルマの排気音は爆音と表現するほかなく、幾つかのサーキットでは騒音規制に抵触するボリュームだ。

しかし、一般の道路ではそんなことはお構いなし。一番近くにあるトンネルを探して、耳が痛くなるまで、マフラーのバルブを解放して存分に爆音を楽しむといい。

新しいシートは非常に快適だが、小柄な人のために、もう少しランバー・サポートがあってもいいだろう。改善されたインテリア・トリムは歓迎するが、ドイツ車のライバル勢の高質感にはまだ及ばない。

インフォテインメントに関しても同様のことがいえ、このタッチスクリーンの使い勝手は確かに良いが、iDriveを始めとするロータリー・スイッチを採用したシステムの方が操作しやすい。

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