初代ランドローバー復活、化学会社が計画 JLRとの衝突は? インタビュー

公開 : 2017.10.01 17:10

ジェームズ・ラトクリフとは何者か?

ジェームズ・アーサー・ラトクリフは、戦後の英国でも、もっとも裕福で成功した実業家のうちのひとりだ。

1974年に化学工学を修了し、エンジニアとして働く傍らビジネスやファイナンスについて学んだ彼は、1995年にBPからEO事業を買収。これで成功を収めると、1998年に共同出資者から全権を譲り受けてイネオスを設立し、その後もICIやBASFなどからの事業買収を続け、いまや化学エンジニアリングの企業グループを形成している。

ラトクリフは、このグループの大株主であり、2007年にはサンデー・タイムズ紙の長者番付で、ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソンを抜き全英10位にランクインした。

エクストリームスポーツと地球規模の冒険を愛するラトクリフは、マラソンに参加するほか、バイクで両極点到達やアフリカ横断に挑んで脚の3か所を骨折したことも。彼がそうした極限状態で冒険をするということは、どこでも走破できる乗り物の価値を知っているということでもある。

現在はスイス在住の彼は、英国のEU離脱の熱心な支持者で、また英国でのフラッキングによる安価なエネルギー供給の熱烈な擁護派でもある。

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