EVに対する8つの「素朴な疑問」 寿命や新品バッテリーの値段、答えられる?

公開 : 2018.02.18 17:40  更新 : 2018.02.18 19:45

素朴な疑問6 充電設備の種類は? 充電のコストは?

英国では大きく分けて3つのタイプがある。急速、高速、そして低速だ。公共の充電ポイントを調べる最も簡単な方法はネットのzap-map.comだ。高速道路網はEcotricityがカバーしており、同じくオンライン・マップもある。公共の充電設備は無料だが、その他はほとんど有料である。

Ecotricityの場合、従来の顧客に対しては1kWhあたり15ペンス(23円)。従って40kWhのバッテリーを持つ航続距離320kmのEVだと満タンで5ポンド(770円)程度になる。一方、燃費が19.5l/kmのスーパーミニだと燃料代は20ポンド(3080円)程度だ。

低速充電

通常、家庭の3ピン・コンセントあるいは充電ポイントで供給できる電力は3kWだ(電気ストーブと同程度)。充電時間は6から12時間。家庭で一晩オフピーク・エコノミー7で充電すると、1kWhあたり7.1ペンス(10.9円)なので、ルノー・ゾエZE40をフル充電するのに2.85ポンド(439円)かかる計算だ。これで冬なら240km、夏なら290km走れる。

高速充電

エアコンのように32アンペア回路に接続すれば、家庭の充電ポイントでも7kWまで供給できる。ただし、これが使えるためにはクルマ側に適合する充電器が必要だ。充電時間は3から5時間程度。充電場所で工業用の3相回路が使えるなら、高速充電器は22kWまで供給電力を高められるので、通常のEVなら充電時間は1、2時間まで短くなる。

急速充電

供給電力は交流なら43kW、直流なら50kWだ。平均的な現代のEVなら80%まで充電するのに30分程度かかる。通常、供給業者に事前申し込みが必要だ。業者によって、支払いはRFIDカード、スマホ・アプリ、クレジット・カード、または会費で行うことができる。現在のところ交流急速充電を使うのはルノー・ゾエだけである。

スーパーチャージャー

テスラのクルマだけだが、120kWのスーパーチャージャーなら大容量のバッテリーを30分で80%まで充電できる。モデルSとXのオーナーなら、1600kmに相当するエネルギー(400kWh)を毎年無料で手に入れることができる。充電料金は1kWhあたり20ペンス(31円)なので、2400km走ると90ポンド(14000円)かかる。一方、同じ距離を従来燃料で走ると240ポンド(37000円)程度になる。

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