フォードGTが生まれる場所 カナダ「マルチマティック」を訪問

公開 : 2018.02.18 11:40

フォードGT、アストン マーティンOne-77、メルセデス-AMGプロジェクト・ワンは、すべてカナダの同じファクトリーで手作りされています。一体どんな所でしょう? 「マルチマティック社」を訪ね、フォードGTの製造工程をみながら、こだわりを学びました。

text:Steve Cropley(スティーブ・クロプリー)

もくじ

あのハイパーカーは匿名的な場所で
開発の全行程を請け負う
フォードGT 速さの秘密
フォードGT 間近で目にすると
高い要望に答えるために

あのハイパーカーは匿名的な場所で

生粋のフォード・ファンでも、ブルーオーバルにル・マンのクラスチャンピオンをもたらしたGTがどこで生産されているかを知るひとはほとんどいないだろう。カナダ・トロントから30分ほどの距離にあるマークハムの町の、何処にでもあるような工場でGTは生み出されているのだ。

同じ場所で、これまで数多くの有名なコンセプト・モデルや少量生産モデルの組み立てが行われてきたと知ればさらに驚くだろうか。これらの中にはアストン マーティンOne-77やヴァルカンが含まれている。

そして、この工場ではレッドブル-アストン・ヴァルキリーとメルセデス-AMGプロジェクト・ワンが生産されることになっている。名前を挙げるのはこの2台で十分だろう。

われわれが訪問するマルチマティック社のエンジニアリング部門は、最新の複合素材と金属の生産技術に関する独自の手法で知られた存在であり、彼らの顧客である高級車メーカーの間では、最も贅沢で複雑なクルマの生産を手掛けているにもかかわらず、努めて自分たちの存在を表に出さないようにすることで有名だ。

これは技術担当副社長であるラリー・ホルトの個性を反映しており、彼はエンジニアを顧客企業だけに集中させることで、米国と欧州にいるマルチマティック社の専門家たちを30年にわたりまとめ上げてきた人物である。

いまホルトとマルチマティック社は新たな試みをスタートさせている。

 

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