フォードGTが生まれる場所 カナダ「マルチマティック」を訪問

公開 : 2018.02.18 11:40

開発の全行程を請け負う

フォードで少数精鋭の開発チームがデザインを行っていたプロジェクトの初期段階から、マルチマティック社はフォードのパートナーの立場にあり、いまではロードカーの生産を手掛けている。これは彼らにとって、初めて車両が最終的にオーナーの手元に届くまでの全工程に関わることになる。

車両生産の2年目を迎え、これまでに手仕事で組み上げられた150台のGTが主に米国の路上へと送り出されていった。立ち上げの苦労を乗り越えて、いまや計画どおりの生産ペースに到達しており、2020年末までに最終的には1000台のGTが産み出される予定である。このタイミングで、われわれはここに至るまでの話を聞くべく、マルチマティック社の工場へと招かれたのだ。

GTはル・マンのクラスチャンピオンカーとして最もよく知られた存在だ。これは、かつてGT40がル・マンの表彰台を独占した1966年から数えて50周年となる2016年を記念するために、フォードが成し遂げた勝利である。

マルチマティック社のレース部門とチップ・ガナッシ・レーシングが挙げたこの勝利は簡単なものだったように思われているが、実際には他チームにもチャンスを与えるためとして導入された「バランス・オブ・パフォーマンス」ルールに苦しめられた末に勝ち取ったものだ。

GTにはハンディキャップとして、標準仕様のロードカーでは664psを発揮するエンジンをデチューンすることで、出力を20%も絞ってレースを戦う必要があった。このハンディにもかかわらず、フォード-チップ・ガナッシ・レーシングチームは昨年の世界耐久選手権で最終的に2位の座を確保している。

フォードGTの速さの秘密とは何だろうか?

関連テーマ

人気テーマ

おすすめ記事

 

人気記事