BTCC熱狂時代 中古で探す、アルファ155/BMW 3シリーズ/ボルボ850 前編

公開 : 2018.04.29 14:15

20年後の今 オーナーは次の世代に

あれから20年以上が過ぎた。気になるのは、次の世代が、これらをどうして欲しがるのかという点だ。その答えは、ここロッキンガムに集まったオーナーたちが教えてくれた。彼らは揃えたように「ツーリングカー」という単語を口にしたのである。それは1994年当時の影響力がいまだに残っていることを暗示するものだ。


まずは、イタリアからのエントリーである。他のクルマのオーナーたちからは嘲笑かブーイングを受けるかもしれないが、それも無理はない。1994年、雨のエイプリルフール。スラクストンサーキットで発表された155TSは、横紙破りとでも言うべきものだったからだ。それは、このシリーズのホモロゲーション取得のためだけに生産されたモデルであり、それを行ったのはアルファ・ロメオだけだったのである。

英国では “シルバーストン”、欧州本土では “フォーミュラ” と銘打たれたそれは、2500台がなかなかの価格で販売された。外装は、33から流用したリアスポイラーの高さを150mm増すスペーサーや、リベット留めのフロントスプリッターを設定。公道ではたいしたメリットがなくとも、サーキットでは話が違う。ガブリエル・タルキーニはこれを装着したマシンで、開幕5連勝を飾った。
 

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