試乗 テスラ・モデル3 生産/価格は課題 自動運転や乗った印象は?

公開 : 2018.05.21 10:10  更新 : 2018.09.18 18:19

どんな感じ?

バッテリーは2種類 価格はオプション次第

同じような「スケートボード」レイアウトを採用しているとはいえ、モデル3のプラットフォームはモデルSモデルXとは違うものだ。フロントにはダブルウィッシュボーン、リアにはマルチリンクを採用し、いずれもコイルスプリングと組み合わせている。バッテリーはフロントとリアアクスルの間のフロアに配置され、ボディはスチールとアルミニウム製だ。

米国複合ドライブサイクルにおける基準モデルの航続距離は354km(欧州基準は未発表)となる。実際のバッテリー容量は60kWhだが、テスラでは単にスタンダード・バッテリーと呼んでおり、この表現は多くのユーザーにとって分かりにくいものだろう。ロングレンジ・バッテリーと呼ばれる容量75kWh(実際もっと大きいが、75kWhは使用可能容量を表している)バージョンの航続距離は499kmに達するが、もちろん、冷間時やバッテリーが古くなれば、航続距離は短くなる。

テスラから正式発表はないが、リアに積まれた1台の駆動用モーターは、出力275ps、静止状態からのトルク42.4kg-mを発揮する。リアのみを駆動する大型バッテリーを積んだモデル3の0-97km/h加速は5.1秒、最高速は225km/hとされている。


ベースモデルの米国価格は現在のレートで2万5000ポンド(375万円)だが、実際にモデル3が英国に上陸する時には、価格はさらに上昇するだろう。もともと、米国での車両販売価格は英国よりも安く、さらに、発売後しばらくすれば、大型バッテリー(9000ドル/99万円)や、プレミアム・アップグレード・パッケージ(5000ドル/55万円で、ヒーター付き電動シート、上級トリム/オーディオ、より多くの収納や、着色ガラスルーフなどを装備)といったものが加わるだろうからだ。

今回のテスト車両には、メタリックペイント、19インチホイールに「アドバンスド・オートパイロット」が追加され、しめて5万7000ドル(4万2000ポンド/630万円)のプライスタグを掲げていた。

その価格と力強いパフォーマンスは、多くのライバルモデルを思い起こさせる。今のところその中にピュアEVはないが、英国にモデル3が上陸するまでには、同じようなゼロエミッションモデルとして登場するだろう。

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