新型ボルボV60に試乗 ドイツ勢のアグレッシブさ、あえて狙わず

公開 : 2018.05.23 11:10

どんな感じ?

快適な室内空間

それはさておき、V60は内装も「アグレッシブ」ではない。V90よりは狭いが、ちょうど良い広さだと感じる。ドアガラスの上下幅は15mm広くなり、1200ポンド(22万円)のパノラミックサンルーフは共通だ。これによりボルボが開発費を抑制したのはもちろんだが、車内に十分な光を取りいれることができる。

非常に美しいミニマリストなインテリアは、神経質な北欧の刑事のために作られたかのようだ。インフォテインメントシステムの大部分は9.3インチのタッチスクリーンによって制御できる。これより良いシステムはテスラのそれくらいだろう。

V60専用装備もある。ボルボがドライバー志向と説明する通り、ダッシュボードのトリムはドアまでは続かず、中心部分に集中している。水平なウッドと強調されたラインからそれが感じられるのだ。この価格帯でこれより美しい内装があるだろうか?

前席は大きく、V90よりも着座位置は低い。ステアリングはしっかりとした重量感がある。大きなデジタル式のメーターの中央部にはナビの画面を表示することもできる。パイロットアシスト(アダプティブクルーズコントロール、レーンキーピングアシストなど)も含め、この画面の操作はステアリング上のボタンで行うのだ。トランスミッショントンネルには従来型のギアセレクターと物入れが備わる。

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